最近せどり界隈では、Amazonの真贋調査が騒がれています。
Amazonの真贋調査とは一体何なのか?
どうやって対策をするのか解説します。
Amazonの真贋調査とは?
Amazon側から「あなたの出品している商品が本物である事を証明してください」と連絡が来る事です。
取り扱いの商品が本物である(偽物ではない)事を証明できないと、アカウント停止になってしまいます。
新品でも中古でも、真贋調査が来ている人がいます。
Amazonが真贋調査をする理由
そもそもなぜ、Amazonはそんな面倒な真贋調査をするのでしょうか?
理由は大きく2つです。
- 悪質な中国セラーが偽物を売っている
- Amazonの規約違反の商品を売っている個人が目立つようになった
中国人セラーがニセモノを売っている
テレビなどでも見たことがある人も多いと思いますが、
中国はニセモノ品を取り扱う事に抵抗があまりない人も結構います。
そんな中国人が日本Amazonが緩い事に目をつけて、2018年頃から続々と参入してきたんです。
やらせレビューを書いてニセモノを売り付け、
ある程度販売したら店を畳む方式を繰り返して利益を出している中国人が増えました。
それでAmazonが自社のブランド、そして消費者を守る為に、
そういう出品者を排除しようと動き出したのです。
そういった中国アカウントはアカウント開設して潰してを繰り返すので、
アカウント開設1年未満のアカウントがよく真贋調査の標的にされるのです。
Amazonの規定に反する商品を売る個人対策
Amazonのコンディションガイドラインに新品の規定が書かれています。
それに違反する出品者が増えたのでその対策をしている一面もあります。
「新品」として出品できない商品
以下の商品は、Amazonで「新品」として出品することはできません。
・個人(個人事業主を除く)から仕入れた商品。
・メーカー保証がある場合、購入者がメーカーの正規販売代理店から販売された商品と同等の保証(保証期間など)を得られない商品(例えば、メーカー保証がある場合に、すでにメーカーが定める保証期間が始まっている、または保証期限が切れている商品など)。
・プロモーション品、プライズ品、おまけに関しては、出品自体は許可されていますが、「新品」としては出品できません。出品する場合は、コンディションガイドラインに沿って中古品として該当するコンディションで出品してください
なお、中古品として出品する際は、プロモーション品、プライズ品、おまけなどである旨をコンディション説明欄へ明記してください。
Amazonコンディションガイドライン
Amazonもこんな面倒な事は本来したくないのですが、
- 自社の品質を守る為
- 購入者を守る為
に真贋調査が行われています。
真贋調査の種類、理由
Amazonからの真贋調査にはいくつか種類が存在します。
これらの種類を覚えて、対策を講じましょう。
ランダムピック
これはセラー開設から1年未満のセラーをランダムに抽出して、真贋調査を行う方法です。
特徴としては、ランダムにASIN3つが選ばれ、その3つの商品の真贋調査が行われます。
購入者、同業者からのクレーム
購入者からニセモノだとクレームが入ると、かなりの高確率で真贋調査が来ます。
また、同業者が嫌がらせをしてクレームを入れても、真贋調査が来る可能性があります。
メーカーからの申し立て
その商品を販売しているメーカー側から「このセラーに卸していません」と通報されると真贋調査が入る可能性があります。
メーカーからは
- 著作権侵害
- 商標権侵害
- 知的財産権侵害
の3つでよくクレームが来ます。
Amazon真贋調査を依頼してくる部署
Amazonには真贋関係で
- アカウントヘルスサポート
- アカウントスペシャリスト
の2つのサポート部署があり、それらによって対応も変わってきます。
アカウントヘルスサポート
こちらは2019年にできた比較的新しい部署です。
まだ優しい部署でこちらが困ったら色々とアドバイスも貰えます。
電話でもやり取りできます。
アカウントスペシャリスト
通称「アカスペ」と呼ばれる真贋調査の番人です。
電話でのやりとりもできず、ここで申請が通らないとアカウント停止に追い込まれます。
僕も何度かこことやりとりした事がありますが、融通も利かず、ここはかなり大変な印象です。
Amazon真贋調査で提出を求められる書類
真贋調査のメールが来た時に求められる可能性のある書類は、
- 請求書
- 販売証明書
- 業務改善書
あたりになります。
請求書
請求書を求められる事があります。
請求書を発行してもらった際は、絶対に紛失しないようにしましょう!
販売証明書
こちらはメーカー直か1次卸でないと発行してくれないものです。
手に入れるのが非常に難しい証明書になります。
業務改善書
こちらは今回発生した内容を踏まえ、改善案を提出するものです。
これらが用意できないとアカウント停止に追い込まれる可能性が高いので、しっかりと用意しましょう。
小売のレシート、領収書でもいいの?
レシートや領収書で解除された例もあり100%ダメとは言えませんが、かなり厳しいでしょう。
これに関しては
- 販売者
- 仕入れ状況
- アカウントの強さ
によって左右されるので一概に言えません。
Amazon真贋調査をクリアできなかったら
もし、色々と準備してAmazonに提出しても真贋調査をクリアできなかった場合
- 売上金の没収
- FBA倉庫にある在庫を全部強制的に返送される
という、恐ろしい目にあいます。
だからこそ、Amazonの真贋調査はここまでセラーに恐れられているのです。
Amazon真贋調査 予防策
では、その真贋調査を受けない為にどのような予防策を講じればいいのでしょうか?
やってはいけない事
まずは絶対にやってはいけない事です。
- フリマアプリから仕入れたものを新品で販売
- リサイクルショップから仕入れたものを新品で販売
- 無在庫転売
の3つです。
先ほどコンディションガイドラインを貼りましたが、そもそもこれらはAmazonのルール違反です。
Amazonのルールを破っているので、Amazonから真贋調査がきて文句を言えるハズがありません。
これらは絶対にやめましょう。
予防策① クレームが来ないような商品管理
先ほど、購入者からのクレームで真贋調査が来るという話をしました。
つまり、購入者からクレームが来なければ真贋調査のリスクを下げる事ができます。
その為にはきちんとした商品管理で、そもそもクレームが来ないような商品を扱う事が大事です。
予防策② メーカー・卸仕入れに切り替える
これをすればほぼ確実ですね。
ただ、最初はハードルも高いので、なかなかできる手段ではないです。
予防策③ 領収書をきちんと控える
先ほど、小売の領収書は認められにくいと言いました。
それでも、ないよりはあった方が100倍マシです。
しっかりと領収書を保管しましょう。
予防策④ 中古品や本せどりをやる
冒頭に中古でも真贋調査が来た人がいるという話もしましたが、新品よりは確率が下がります。
また、本せどりをしている人はあまり来ていません。
真贋調査を避ける為にジャンルを変えるのも一つの手です。
予防策⑤ アカウントヘルスをあげておく
アカウントの信頼度を上げておくと、いざという時に役に立ちます。
購入者からの評価数やメールの返信など普段からできることをしっかりとやって、信頼度を高めておきましょう
予防策⑥ 別販路・サブ垢を作る
万が一に備え、他販路の開拓も並行してやっておきましょう。
また原則Amazonは1人につき、アカウントは1つです。
他の人に作ってもらったり、法人になればもう1アカウント持つ事ができますね。
予防策⑦ 真贋調査がきやすいメーカー・商品を避ける
真贋調査がきやすいメーカーや商品が存在します。
- 任天堂のゲーム機
- アミーボ
などはその代表格です。
また、偽物が横行しやすい
- ハイブランド品
- 輸入品
- サプリメント
なども真贋調査がきやすいです。
また、楽天ポイントせどりが流行った影響で
- ロイヤルカナン
- ヤーマン
なども真贋調査が来やすくなっています。
これらの商品を予め避けると良いでしょう。
予防策⑧ Keepaから判断する
Keepaで
- ずっと出品者が1人、もしくは増えてもすぐ1人に戻るもの
- 急に出品者が激減しているもの
はメーカー側から何かあったと思った方が良いでしょう。
以下のKeepa画像は出品者が激減したものです。
こういうものは調査やクレームが来たと思っていいでしょう。
予防策⑨ セラースケットの導入
現状、これが真贋対策の1番の方法だと思います。
以下、セラースケットについて説明します。
セラースケットとは?
株式会社Pop sicleが運営している、初の真贋調査対策サービスです。
真贋調査対策として有効な事を上記で説明しましたが、
特に有効なのが⑥の真贋調査が来そうな商品やメーカーの販売を避ける事です。
その対策に特化したサービスで、アカウント開設1年未満の人は確実に使った方が良いサービスです。
セラースケットを使うメリット・デメリット
メリット
- 圧倒的な情報量
- ワカルンダアプリを使用する事で仕入れの最中に危険な商品かどうかアプリで判断できる
- 速報メールで逐一新たな危険な商品を通知してくれる
- ミエルンダで現在庫の危険な商品を検知してくれる
仕入れの最中に危険かどうか分かるのは、とてもありがたいですね!
そしてとにかく情報量が多いので、間違いなく1番の真贋調査サービスでしょう。
デメリット
- 月額費用がかかる(月額2,480円〜)
機能が充実しているので、月額費用がかかるのは当たり前ですね。
セラースケットの機能紹介
ワカルンダ(拡張機能)
セラースケットのサービスの中にある「ワカルンダ」を
利用することで「電脳仕入れ」の
リサーチの際に「Amazonページ」を見れば
危険商品かどうかを表示してくれます!
この機能があることで、「仕入をする前」に
「事前にアカウント停止を予防」することができます
ワカルンダ(アプリ)
仕入れ中にこのアプリで商品を読み込むだけで、
商品の真贋調査危険度を判断する事ができます。
アプリを立ち上げて読み込みをすれば、
このように商品の危険度を「A-D、安全」で表示してくれます。
仕入れる前に危険な商品かどうかを判断する事ができるのです。
情報提供掲示板
様々な事例が載っていて、これ読むだけでもかなり知識が広がります。
- メーカーの取締り事例
- 真贋情報
- 知的財産権情報
- アカスペの分析・解説
など、普段では知り得ない情報が満載です。
学びの部屋
こちらでも、過去の情報から重要な情報が盛り沢山で掲載されています。
- 領収書のポイント
- メール返信のポイント
- アカスペ、ヘルスサポート情報
など、こちらも普通では知り得ない情報が掲載されています。
速報掲示板
リアルタイムで入ってきた真贋調査に関する情報が掲示されています。
これ見るだけでも、かなり真贋調査リスクを減らせると思います。
不正検出機能
この機能で、現在庫の中に危険な商品がないか確認できます。
これを都度使う事で、真贋調査のリスクを減らす事ができます
アカウント停止時の緊急サポート ※プレミアム会員限定
こちらは実際にアカウントが停止になった際に、サポートを受けられる機能です。
プレミアム会員限定の機能ですが、
アカウント停止が困る人は入っておいても良いかなと思います。
まとめ
以上、Amazonの真贋調査に関する事を説明してきました。
予防策として1番手取り早いのはセラースケットの導入です。
開設1年未満のアカウントの人はなるべく導入しておいた方が良いと思います。