年々、成長を続けるEC市場ですがその中でも
3大ECモールの1つであるAmazonが副業では最初に取組みやすいモールとして注目されています。
ただ、それによって出品者も増加傾向にあり、ただ商品を仕入れて出品すれば利益が出るというわけではありません。
Amazonでしっかり利益を出すために、おさえておきたい取り扱い商品の知識や、リサーチ方法を解説していきます。
利益を得るための商品リサーチ方法
Amazonで効率よく商品を販売するために重要なことは、取り扱う商品の選定です。
単に自分が興味のある商品を売ったり、ランキング上位の商品を売ったりしているだけでは、売り上げはなかなか伸びないでしょう。
好きな商品だけを扱わない
趣味としてAmazonで商品を出品するのであれば、取り扱う商品はあなたが気に入ったものを取り揃えればよいでしょう。
もしかすると、あなたと同じ趣味を持った人たちがお客さんになってくれて、楽しく商売ができるかもしれません。
しかし、Amazonでの物販で確実に利益を出したいのであれば、需要がある限り、自分が興味のない分野の商品でも取り扱わなければなりません。もちろん、利益第一ではモチベーションにも関わるので、最初のうちはあなたの好きな商品を販売しても良いでしょう。
利益の見込める商品とは
利益が見込める商品というのは、世の中にあまり流通していない商品です。
例えば、大手企業の記念品や限定のぬいぐるみなどの非売品は、入手困難なため、高い値段で売れる可能性があります。
また、地域限定のブランド品やコスメなども女性を中心に高値で取引されています。
利益の見込める商品の仕入れ方法
では、利益の見込める商品をどのように入手すれば良いでしょうか。
例えば、コンビニでも500円や600円で販売されている「1番くじの景品」です。
このような景品が欲しい人は必ずいるので、販売することができれば確実に利益を見込めます。
ただ、当然のことながら、利益の見込める一等や二等の景品はなかなか当たりません。
コンビニエンスストアで何度もくじを引いているようでは、大赤字になってしまうでしょう。
しかし、諦める必要はありません。実は、「1番くじ」は問屋でも売られています。
たいていの場合は、「1番くじ」の「くじ」と複数の「景品」がセット販売されています。
つまり、問屋で購入して、複数の商品をばらして販売すれば良いのです。
このように、一見入手が難しそうな商品でも、実は簡単に仕入れることができる場合も少なくありません。
利益の見込める商品を発見した時は、どうやって仕入れたら良いのか徹底的に調べるようにしてください。
問屋や卸売業者をリサーチ
利益を上げるためには、販売価格の安い問屋や卸業者から商品を購入する必要があります。
問屋や卸売業者に知り合いがいれば問題ありませんが、多くの場合は自分で人脈を作るしかありません。
ただ、最近では、問屋や卸売業者もネットで商品を販売しているケースが多くなっています。
問屋や卸売業者が運営しているネットショップを探すのも、有効な商品リサーチの方法と言えます。
Amazonの商品ページのリサーチ方法
Amazonでの商品リサーチの方法を紹介します。
普段からAmazonでショッピングをしているという人も、今回は販売者の目線で商品を見ていきましょう。
商品画像をチェック
Amazonの商品ページの見るべきポイントと言えば、商品画像です。
例えば、Amazonでよく見かける中国製パジャマの画像を見てください。
通常、画像は1枚ではなく複数用意されています。
また、商品のブランド名をクリックしてみると同じブランドで他にどんな商品が販売されているかも確認できます。
どんな画像が見やすいかをチェック
商品画像を確認すれば、ほとんどの商品で色々な角度から撮影した写真が掲載されているのが分かると思います。
他には、ファッションやアクセサリーの場合は使用画像を載せる商品も多く見られます。
他の販売者の商品画像を参考に、売れる写真の撮り方を学んでください。
在庫の確認方法
他の販売者の商品をリサーチすることで、ちょっとした市場調査も行えます。
商品ページを見ると、在庫が少ない場合は「残り1点 ご注文はお早めに」という風に記載されていますよね。
在庫が十分にある場合でも、画面右側の「カートに入れる」ボタンの上側を見てみましょう。
「数量」の部分からも在庫点数がチェックできます。
このようにして他の販売者の在庫をチェックすれば、同じような商品を何点くらい仕入れるべきかが予想できます。
同じ商品の出品者を確認
商品ページを見ると、同じ商品を出品している他の出品者のページも見ることができます。
他の出品者がいくらで販売しているか、商品のコンディションはどうか、などを一覧表示で確認できます。
出品商品の中には、「プライム」マークが付いている商品もあります。
このマークのついた商品は、Amazonの配送センターから発送され、配送スピードが速いので利用する人は多いです。
商品を厳選している販売者に注目
商品のリサーチができたら、今度は視点を変えて、販売者もリサーチしてみましょう。
商品ページには、「出荷元」と「販売元」という記載がありますよね。
「(販売者名)」の部分をクリックすると、画面が変わり出品者プロフィール画面が表示されます。
再度「(販売者名)」の部分をクリックすると、この販売者が出品している他の商品が確認できます。
販売者の商品一覧を見てみると、とにかく数多く取り扱っている人もいれば、少しの商品に限定している人もいることがわかるでしょう。
ここで参考になるのは、少ない種類の商品を厳選して取り扱っている販売者です。
特に、商品の種類は少ないのにレビュー数の多い販売者が参考になります。
レビューの数が多いということは、それだけ数量を販売しているということです。
このように、参考となる販売者を数人見つけて、取り扱っている商品をリサーチしていきましょう。
購入者が興味を持っている商品をチェック
商品ページの下の方には、「この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています」と、いくつかの商品が紹介されていますよね。この部分をチェックすれば、購入者の嗜好が分かるので参考にしましょう。
他の販売者をリサーチする方法
Amazonでよく商品が購入されている販売者をリサーチする方法を紹介します。
ライバルから学ぶことは多いので、しっかりチェックしていきましょう。
アメリカのAmazonでの商品リサーチ
ここでは、アメリカのAmazonで日本の商品を出品している販売者を具体的にリサーチしてみます。
Amazon.comで「hello kitty Japan」で検索してみてください。
すると、ハローキティに関する日本製商品がたくさん表示されます。
ハローキティ商品の商品ページをみてみましょう。
商品価格の下の「New~from~」をクリックすると、商品一覧が表示されます。
左側に価格が表示されているので、販売者たちが設定している価格帯を調査してください。
FBA出品している販売者をチェック
Amazonには、FBA出品という出品方法があります。
有料のサービスですが、Amazonの倉庫に商品を送っておくことで、発送作業をAmazonが行ってくれる便利なサービスです。
しかし、なかなか売れない商品を送ってしまうと、在庫が溜まるばかりになってしまいます。
そうならないよう、FBA出品を行う際は売れる商品を選択して、商品の回転率を高める必要があります。
逆に言うと、他の販売者がFBA出品している商品をチェックすれば、回転率の良い、よく売れる商品がわかるということです。
FBA出品とされている商品は必ずチェックするようにしてください。
多くの販売者が扱う商品をチェック
一つの商品に対して出品者がたくさんいる場合は、その商品が売れる商品である確率が高いと言えます。
出品者の多い商品を中心に、商品と価格帯をリサーチしていきましょう。
同時に、その商品の仕入先の調査も行うと効率よくリサーチできます。
強者の販売者の商品をリサーチ
さらに、利益の見込めそうな商品を出品している販売者が、他にどのような商品を出品しているかもリサーチしましょう。
儲かる商品を厳選して出品している強者の販売者も多いので、彼らがどんな商品を扱っているのかは、非常に参考になります。
販売者の評価を確認する
ライバルの販売者は数が多いので、誰を参考にしてよいか迷うこともあります。
そんな時は、レビュー件数の多い販売者をチェックしましょう。
Amazonではヤフオクやメルカリと違い、購入者全員が評価してくれるわけではありません。
つまり、Amazonでの評価が多いということは、それだけの実績があるということを意味します。
リサーチのメリット
以上のリサーチ方法のメリットは、非常に効率よくリサーチが行える点です。
利益を得るためには、ただ自分の好きな商品を仕入れるだけではなく、他の販売者の取り扱い商品を参考にするのも重要です。
効率よくリサーチを行い、利益の見込める商品を次々に探していきましょう。
そうこうしているうちに、自分独自のリサーチや商品選定の方法が身についているでしょう。
他の販売者のリサーチを欠かさない
Amazonでの商品販売では、他の販売者を意識することも必要です。
なぜなら、せっかく売れる商品を出品していても、他の販売者が自分よりも低価格で出品していたら、それだけで自分の商品が売れなくなってしまうからです。
価格帯の離れた販売者はリサーチしない
特定の商品を出品している販売者一覧をみてみましょう。
例えば、「モンスターハンターライズ」であれば、複数の販売者が新品・中古品を販売しています。
新品商品の価格が著しく高い販売者はリサーチから外しましょう。
基本的に中古品はリサーチしない(この手法では)
中古品を販売している販売者もリサーチから外しましょう。
ただし、新品が流通していない商品の場合は、中古品もチェックする必要があります。
FBA出品の商品に注目
前にも解説しましたが、FBA出品されている商品は需要のある商品である可能性が高いです。そのため、「Prime」マークのついているFBA出品者の商品を参考にしましょう。
Amazonで必要なリサーチツール
ここでは、Amazonに必要なリサーチツールについて解説します。
Amazonセラーが知りたい情報を得られるツール
リサーチツールは、Amazonでどんな商品が売れているのか、どんなキーワードで検索されているのかなどを知ることができるものです。
ツールを使わなくてもデータを出すことは可能ですが、その分時間と労力が必要になります。
リサーチツールは、価格や出品者の数、ランキングなど、さまざまなデータを出してくれます。
そのため、Amazonセラーが自分でデータを出さなくて済むのです。
どんな情報を得たいのかは、セラーの状況によって異なります。
仕入れを行う段階では、価格情報や今までの販売数などが必要になるでしょう。
そして、リサーチツールでわかったことを元に、仕入れる商品の個数や商品の価格帯を決めます。
また、新商品のカテゴリを選択する際は、ニーズやライバルセラーの売れ具合なども気になるでしょう。
新しいことに挑戦するには情報は必要不可欠です。
仮説立てを行うためにも、より多くのデータが欲しいですよね。
数多くの商品を販売するために仕入れ数を増やしたいのは当たり前ですが、販売できなければ赤字になってしまうのです。
物販は仕入れが最も重要ですが、リスクも存在します。そのリスクをなるべく抑えるためにも、リサーチツールは必要になります。
無料で使えるAmazonツール
中にはなるべく無料のツールを使用したいという方も少なくないでしょう。しかし、無料で使えるツールは存在するのでしょうか。
Keepa
GoogleChromeの拡張機能であるKeepaは一部無料で利用できます。
価格変動の追跡が可能なツールです。無料で使える範囲としては、登録した商品が〇〇円以上になったら通知をしてくれる機能などがあります。
Keepaは、前まではランキングやグラフ機能を無料で提供していました。
また、元々無料のKeepaが有料になったことにより、別なサービスへのデータの移行が終了し、その結果「モノサーチ」「ショッピングリサーチャー」など、ランキングなどのデータの表示がなくなりました。
他にもさまざまな機能は存在しますが、物販に置いてランキングは非常に大切な情報のため、それが表示されないとなると使うメリットはあまりありません。というように、十分な機能を備えており、かつ無料で利用できるツールは今のところ見つかりませんでした。
それ以外だと、検索キーワードと一緒に検索数が表示される拡張機能など、無料の拡張アプリを探すことをおすすめします。
売り上げを伸ばすためにデータが欲しいけど、どれを参考にするべきかいまいちわからないという方は、さまざまなデータを得られる有料のツールの方が効率は良いでしょう。
おすすめの有料Amazonリサーチツール
ここでは、有料のAmazonリサーチツールを紹介します。
あまログ
あまログは、ランキングや価格の推移などの基本的なリサーチができます。
また、日週月ごとの販売数や金額の表示も可能で、キーワード抽出機能なども備えています。
料金は月に4,980〜14,800円で登録してから30日間は無料です。
月14,800円のゴールドプランは、タオバオ画像検索も利用できます。
あまログで得た商品の写真を使用して、アリババの販売ページを表示可能になっています。
中国輸入で仕入れを行っている場合は効率的なリサーチが実現します。
また、ライバルセラーの在庫の状況と一緒に商品状況をチェックしたい場合にも使用しやすいツールです。
参考:あまログ
Ama速
Ama速は、ライバルセラーのリサーチ機能や自社商品にレビューが会ったときの通知機能、LINEで質問や交流が可能な機能などがあります。
料金は月5,400円で登録から7日間は無料で利用できます。
中国輸入を行っている方や、Amazon販売を行っている方にはとても使いやすいサービスです。
ライバルセラーの状況を徹底的に把握したい方にもおすすめです。
参考:Ama速
アマテラス
アマテラスは、キーワード検索順位機能やスーパーURL作成機能、競合セラー追跡などが可能です。
料金は月9,800円〜円19,800円で登録してから30日間は無料で利用できます。
プランは、月9,800円のアドバンスプラント月19,800円のプロプランの2種類があります。
アマテラスの特徴は、キーワード検索順位追跡機能があることです。
「中国輸入OEM」や「国内OEM」でオリジナルの商品を出品する方におすすめです。
オリジナル商品で売り上げを上げたいけど、なかなか上位に表示されない時などに利用すると良いでしょう。
他のリサーチツールと比較すると、慣れている人向けになります。
参考:アマテラス
Amazonの有料リサーチツールを選ぶポイント
有料のリサーチツールは、うまく活用すればかなり便利ですが、使いこなせなければ費用が無駄になってしまいます。
そこでここでは、失敗しないためのAmazonリサーチツールを選ぶポイントを解説します。
価格
リサーチツールには、買い切りのものや月額制のものがあります。
どちらのほうが良いとはいえませんが、支払った金額以上の利益を回収できるかを考えましょう。
例として、毎月の利益が6,000円で、月12,000円のリサーチツールを使っていては赤字になってしまいますよね。
買い切りだとしても、60,000円のツールを購入したら、回収までに10ヶ月の時間を要してしまいます。
現状の利益からどのツールを使うかを考えましょう。
マーケティング機能
商品リサーチの他に、キーワードツールや通知をしてくれる機能などのマーケティング機能があるものがおすすめです。
ツールを使用する目的としては、商品を継続して販売して大きな利益を得ることです。
そのため、マーケティング機能がついているものは選ぶ上で大切なポイントになります。
リサーチツールの開発者
リサーチツールの開発者が、中国輸入販売を今でもやっている人だとベストといえます。
経験やスキルを備えているため、販売者が必要としているものや便利なものをしっかりと把握しています。
そのため、頻度高く行われるAmazonの仕様変更の際にも、柔軟に対応してくれるでしょう。
逆に、中国輸入販売の現役でない場合は、必要のない機能がついていたり仕様変更に対応してもらえなかったりするので気をつけましょう。
それを判断するためにも、仕様変更について対応しているかを直接聞いてみることをおすすめします。
Amazonで商品販売する際の注意点
最後に、Amazonで商品を販売する際の注意点を紹介します。
Amazonでの販売に慣れてきてもミスすることはあります。しっかりと確認しておきましょう。
商品名と画像を一致させる
Amazonでの販売で起こりやすいミスとして、商品名と画像の不一致があります。
似たような商品を多く取り扱っていると、画像も多くなってしまいます。
そのため、商品ページに掲載すべき画像を間違えないように注意しなければなりません。
購入者が間違いに気づかないまま商品を購入してしまうとトラブルは避けられません。
当然、あなたに対する評価も下がってしまいます。
特に、時計や精密機器などは型番の表示が重要です。見た目も同じような商品も多いため、十分に注意しましょう。
偽物に注意する
特に海外から商品を仕入れる場合は、偽物に注意しましょう。
Amazonの商品ページを見ていると、「これ、本物?」と思うような商品も出品されています。
実際、販売者自身も本物と信じて偽物を販売してしまっていることも少なくありません。
例えば、プリンタのインクは海外で偽物が出回っています。
偽物であるにもかかわらず「Canon」や「EPSON」などの日本のメーカー名が記載されていることが多く、
商品の箱も本物に似せてあるため、見た目では分かりません。
本物だと信じて仕入れたものでも、入手後に少しでも違和感を覚えた商品は、出品する前に自分の目で必ずチェックするようにしましょう。
著作権違反商品に注意する
著作権や意匠権を侵害している商品の取り扱いもやめましょう。
海外では、日本のコミックの絵柄を勝手に使用して製作された商品が出回っています。このような商品は、著作権法に違反しています。
本物か偽物か見極めが難しい商品は販売しない方が良いでしょう。
コミックやアニメ関連の製品を販売する場合は、「公式認定」マークなどが付いている確かな商品だけ取り扱うようにするのが無難です。
上手にリサーチして利益をあげよう
今回は、Amazonで商品を販売する場合のリサーチ方法を紹介しました。
他の販売者が取り扱っている商品をリサーチすることで、利益の見込める商品を見つけ出せます。
特に、評価の高い販売者を参考にしましょう。
ただし、よく売れている商品だからと言って、偽物の可能性のある商品を仕入れるのはやめましょう。
トラブルを避けるためにも、確かな商品だけ販売するのが賢明です。
いろいろなリサーチ方法を実践して商品を賢く販売していきましょう。