近年、ぞくぞくと副業を解禁する企業も増え、コロナの影響でリモートワークの推奨が活発化してきています。
また、老後2000万円問題への対策のため、収入や貯蓄を増やそうと、本業以外の収入源を作る人も増えています。
しかし、どのような副業をすればよいのかわからない方も多いと思います。
この記事では、初心者でも始めやすい副業のひとつである「物販ビジネス」についてまとめました。
メリット・デメリットについても詳しく解説しているので、 ぜひ参考にしてみてください。
物販ビジネスとは形のある製品や商品を売ること
わかりやすいところで言うと、洋服や家電を売るのも物販に分類されます。
他にも、ライブやコンサートに行ったことがある人であれば、「物販」という言葉でアーティストのファングッズ販売をイメージする方も多いと思います。
例えば、ジャニーズやエグザイルなどは熱狂的なファンも多く、ファン向けのグッズも多く販売されています。
そして副業で物販ビジネスを行う場合、実店舗を持たずに、ネットショップを作って、WEB上で販売するケースが多いです。
ネットショップであれば在宅でも販売できますし、賃料も必要ないので、少ない元手でスタートできます。
しかもネットショップは、ホームページやHTMLチェックといった知識がなくても誰でもカンタンに作れます。
「BESE」というサービスを使えば、無料でネットショップを作成できます。
さらに、転売だけするのであればネットショップも必要ありません。
Amazonやメルカリに出品する形で、物販ビジネスをすることも可能です。
転売も物販ビジネスの一部
「転売」とは自分が購入した商品に金額を上乗せして、メルカリなどのフリマアプリやネットオークションで売ることですね。
転売も、物販ビジネスの一部として見なされます。
なぜなら、目に見えて形ある製品や商品を売る点では物販と同じだからですね。
物販ビジネス初心者が副業をするなら転売はオススメ
物販ビジネス初心者が副業をするなら、まずは転売からスタートするのがオススメです。
自社商品を用意したり、大量の在庫を抱えるリスクもないためです。
ここでは、物販ビジネスでできる3つの転売方法についてご紹介します。
- 国内転売
- 輸入転売
- 輸出転売
物販初心者には国内転売
「国内転売」とは、国内のお店やショップで仕入れた商品を国内に住んでいる人に販売することを指します。
これから物販の副業を始める人には国内転売がオススメです。
海外からの仕入れや輸入だと、言葉の壁や仕入れ時の関税など、覚えないといけないことが増えてしまいます。
荷物が届かない、届いた荷物に不備があったといったケースも、日本では滅多にありませんが、海外からの仕入れだとよくあります。
販売元にメールや電話でクレームを入れるのも、海外の人だと言葉がわからず、意思疎通をするだけで大変です。
ある程度の語学力がある人には輸入転売
ある程度の語学力がある人には輸入転売がオススメです。
海外から安く仕入れて日本で高く販売したり、日本では手に入りにくい、もしくは手に入らないものを販売できます。
例えば、日本では手に入りにくい大きいサイズの靴や衣服を海外から安く仕入れ、国内で売ることで利益を出した例もあります。
注意点としては、国内で販売禁止されているモノを仕入れたり販売しないよう気をつけましょう。
あとから「知らなかった」では通らないこともあります。
事前に、「この商品は大丈夫なのか?」を調べておく必要があります。
※参考⇒ 輸出入禁止・規制品目 : 税関 Japan Customs
輸出転売は日本製品を海外に売る方法
輸出転売とは、国内の商品を海外向けに販売することを指します。
高度な語学力がある人には輸出転売もオススメです。
販売先を国内だけでなく、海外へも広げることで、さらなる顧客を獲得できる可能性があります。
例えば、英語圏向けに輸出転売できれば、国内の10倍以上の市場で物販ビジネスができます。
世界の英語人口は15億人で、日本の人口(※約1億2千万人)を大きく上回ります。
日本の製品は高品質で、海外でも人気がありますので、売れる可能性は高いですね。
コロナの影響でほとんどなくなってしまいましたが、それまでは買い物目的で海外からの観光客が多かったことからも分かりますね。
ただし、国内で仕入れた製品を英語でわかりやすく説明したり、商品に興味を持ったユーザーの質問に英語で答えたりする必要があります。
副業物販ビジネスでおすすめのサービス
実際に売る商品が準備できたら、どこで売るかを決める必要があります。
副業の物販ビジネスで利用できるオススメのサービスは、以下の6点が挙げられます。
- メルカリ
- ヤフオク
- Amazon
- eBay
- BASE
- カラーミーショップ
この章では上記6つのサービスを解説します。
隙間時間に物販ビジネスの副業をするなら「メルカリ」
隙間時間を活かして物販ビジネスの副業をしたい方には「メルカリ」がオススメです。
スマホから商品のアップロードや取引が可能なので、スキマ時間でもやり取りできます。
また、一般的に需要の多くて適正価格であれば、24時間以内に売れる確率が高い点も魅力的ですね。
ネットで物を売ったことない人が経験を積むうえでも、メルカリはオススメと言えます。
「なるほど、こんなふうに物が売れるんだ」という感覚を実感できるでしょう。
より高く販売したいのであれば「ヤフオク」
より高く物を販売したいのであればヤフオクを使っての物販ビジネスがオススメです。
他のサイトでは出品時に価格を設定する必要があり、場合によっては値下げ交渉もあります。
オークション形式ならば、自分が納得できる販売価格からスタートできるので、売れなかったとしてもリスクは少なく済みます。
もちろん、売れた場合は納得できる価格以上になっていることでしょう。
効率化重視なら「Amazon」
Amazonは、副業で効率よく物販ビジネスしたい人にオススメです。
Amazonは常にシステム改善が繰り返されており、購入者はもちろん、販売者側にとっても管理しやすい仕組みとなっています。
例えば写真なしでも出品できたり、Amazonの倉庫に商品を送れば、商品が売れた時にAmazonが発送してくれるサービスもあります。
月額使用料はかかりますが、大量に商品を売る場合は梱包や発送の手間がかからないので、効率よくビジネスができます。
物販の副業に慣れてきて、より効率化したい人にはAmazonはオススメと言えるでしょう。
海外に売りたい場合は「eBay」
eBayは海外版のオークションサイトです。
海外に向けて日本製品を売りたい場合は「eBay」がオススメです。
eBayには世界中のユーザーがいます。
海外からのファンがついている日本製品を出品することで、国内販売以上の利益も期待できるでしょう。
販売者に対してのサポート体制も整っているので、英語が苦手な方でも気軽に始められますよ。
ネットショップを初めてするなら「BASE」
「BASE」とは初期費用無料でスタートできる初心者向けのネットショップ作成サービスです。
「BASE」は、ネットショップを初めてする人にオススメです。
BASEは登録からネットショップ作成まで、ネットショップを作ったことがない人でも感覚的に操作するだけで作れます。
今では、なんと110万以上のネットショップが開設されています。(※2020年9月現在)
また、顧客管理や予約販売はもちろん、メールマガジンやクーポンやセール機能もついています。(※有料サービスも含む)
ネットショップの機能をフル活用したいなら「カラーミーショップ」
「カラーミーショップ」はGMOペパボが運営しているネットショップ作成サービスです。
ネットショップ運営歴が長く、BASEと比較されることも多いです。
カラーミーショップのほうが勝っている点としては、決済機能です。
BASEでは対応していない代引き、PayPal、Amazon Pay、楽天ペイの支払いに対応しています。
中でも「代引き」のあるなしは購入者視点から観て、大きな差だと考えられますね。
副業物販ビジネスの始め方
副業物販の始め方としては、以下の3ステップが挙げられます。
- まずは不用品を売ってみる
- 売れ筋を調査する
- 商品を仕入れる
この章では、副業物販を始めるための3ステップを解説します。
まずは家の不要品を売ってみる
最初から商品を仕入れて売るのは難しいものです。
始めたばかりは、自分が使いやすいプラットフォームや売れ筋商品がわかりません。
しかし、家にある新品の不用品を先ほど紹介したサイトで売ると、自分の使いやすいサイトがわかります。
例えば、買ってきたけどほとんど着ていない洋服類を、メルカリ、Amazon、ヤフオクでそれぞれ出品してみましょう。
複数のサイトで出品、比較することで、「適正価格」や「販売期間」を知れます。
まずは、不用品を売ることから副業の物販ビジネスを始めることもオススメです。
メルカリやeBayで売れ筋の調査をする
物を売るには事前の情報収集が大事です。
売れないものを仕入れても、無駄になってしまいます。
メルカリやeBayでは、日々多くの商品が取引されているので、どんなものがいくらで売られているのかを調べるにはオススメです。
まずは売れやすい商品を見極めて、確実に売れるものを仕入れるようにしましょう。
eBayは海外ユーザーが多いので、輸出転売を考えている人は、eBayの売れ筋や価格を調べると良いでしょう。
副業物販の方向性が決まったら商品を仕入れる
「どこの誰」に向けて「何を使って」「いくらで販売するのか」の方向性を決めてから、商品の仕入れをしましょう。
なぜなら、ターゲットにより仕入れる商品が異なるからです。
また、ある程度ジャンルを絞るのもポイントです。
例えば、化粧品や雑貨、海外向けなら漫画やアニメのグッズ等がありますね。
自分の得意分野の商品を扱えば、商品説明も書きやすくオススメです。
商品の準備ができたら、自分に合うプラットフォームで販売してみましょう。
副業で物販ビジネスをするメリット
ここまで記事を読んで、副業物販を始めたいと考える人もいるかもしれません。
副業で物販ビジネスをするメリットは、以下の2点が挙げられます。
- 少ない資金で始められる
- スキマ時間にできる
ここでは、2つのメリットを解説します。
少ない資金から始められる
副業での物販ビジネスは、少ない資金から始められます。
物販ビジネスに必要な経費は、商品の仕入れと、使用するプラットフォームの手数料だけです。
例えば、ブックオフで購入してきた中古本を転売するのには、元手はほとんどかかりません。
副業物販は、売る商品次第では1万円程度から始められるでしょう。
もちろん、ブランド物や高級品などを取り扱えば、それなりに資金も必要となってきます。
わざわざ最初から、高い費用を支払うリスクを負う必要はありません。
物販ビジネスの知識と経験値を積んで、もっと大きな収益を狙いたくなったときにすれば良いことですからね。
初期費用をあまりかけたくない人には、副業物販がオススメと言えますね。
スマホを使えばスキマ時間でできる
忙しいサラリーマンやOLでもスキマ時間にできるのが副業物販のメリットです。
メルカリ等のフリマアプリを利用すれば、スマホで商品のアップロードから取引までできてしまいます。
例えば、商品画像だけ自宅で準備すれば、外出先や移動時間などに商品説明などを書けます。
休憩時間に、ユーザーの質問や取引を進めることも可能でしょう。
忙しい中でも副業したい人にも、物販はオススメですよ。
物販ビジネスはアフィリエイトやYouTuberよりも収入が安定しやすい
在庫を持つのが怖いという理由から、アフィリエイトやYouTuberを副業として選択する人も少なくありません。
物販の副業ビジネスは、アフィリエイトやYouTuberといった人気の副業よりも収入が安定しやすいです。
アフィリエイトやYouTuberは、GoogleやYou tubeのルール変更やアップデートで、収入が激減どころかゼロになる可能性もあります。
有名なところで言うと、人気YouTuberのラファエル氏が、You Tubeのアカウントごと停止されたケースなどが挙げられます。
※参考⇒ 人気YouTuberラファエル、アカウント停止理由を改めて説明「ユーチューブは年々ルールが厳しくなってます」
アフィリエイトも同じく、Googleがアップデートを頻繁に行っており、継続的に収入を得るのが難しいです。
また、アフィリエイトやYouTuberは常に強いライバルが続々と出てきます。
アフィリエイトであればブログに記事を書いて広告を貼るだけでスタートできますし、You Tubeはスマホで撮影した動画をアップロードするだけです。
そのため、常にライバルが増え続けている状態であり、特にYou Tubeは芸能人が急増していて、相当厳しい戦いが必要と言われています。
※参考⇒ カジサック、芸能人YouTube急増に持論「相当厳しい戦いになる」
物販ビジネスは、仕入れや在庫管理の手間などもかかる分、一見面倒でリスクが高いように見える人も多いと思います。
しかし、逆の視点から観れば、そのぶんライバルの参入が少ないといえます。
また、販売先がGoogleだけでなく、楽天やAmazon、メルカリなど、ひとつのプラットフォームに依存しないため、リスク分散にもなります。
さらに初回だけしか報酬の得られないアフィリエイトと違い、お客さんが増えるほど、リピーターからの売上も見込めます。
上記の理由から、物販ビジネスはカタチさえ出来てしまえば、安定的な収入を得やすい副業となります。
副業で物販ビジネスをするデメリット
副業物販にも、以下のようなデメリットがあります。
- ライバルが多い
- ビジネス規模の大きさに比例して在庫リスクも高まる
この章では、副業で行う物販ビジネスのデメリットを解説します。
副業物販を始めている人は多い
副業で物販ビジネスのライバルは多いです。
なぜなら、先ほども述べたように初心者でも少ない資金から始められるからです。
さらに、人気の出品者だとユーザーからの信頼もあり、商品が売れやすいこともあります。
副業で物販ビジネスのライバルに勝つためには、「まだあまり知られていないけど売れそうな商品」の開拓や、より魅力的な商品説明が必要になるでしょう。
そのためにも、副業で物販ビジネスを始める前の情報収集がポイントですよ。
ちなみに「note」は、有益な情報発信している人も多いので、情報収集にオススメです。
フォロワー数やコメントを確認することで、「物販ビジネスで本当に稼いでいるかどうか」の判断が付きやすいのです。
ビジネス規模の大きさに比例して在庫リスクが高まる
副業だけの話ではありませんが、物販の規模が大きくなったら、在庫ナシではビジネスがまわりません。
いくつかの商品を購入して転売する程度であれば、在庫を持つ必要ないかもしれません。
しかし、毎日注文が入るネットショップを運営するうえで、在庫ナシは考えにくいです。
注文が入ってから制作に入るオーダーメイドの商品などは例外ですが、副業で物販ビジネスを考えている人の中で、オーダーメイド商品を取り扱える人は稀だと思います。
そのため、基本的には商品が売れて規模が大きくなるに比例して、在庫の量も増えることになります。
在庫が増えると、管理するための手間と時間、さらには管理するスタッフを別で雇う必要も出てきます。
実際、クラウドソーシングでは、ネットショップの運営や管理代行スタッフを募集していることも多々あります。
※参考⇒ クラウドソーシング「クラウディア」のWebサイト・HP制作、運用管理の仕事・依頼一覧はコチラ
まとめ
副業物販は少ない資金で始められ、売るためのプラットフォームも充実しているので、これから副業を始めたい人にオススメです。
ビジネスのターゲットを国内にするか海外にするかで、売れ筋や使用するプラットフォームも変わってきます。
スマホで簡単に始められるので忙しいサラリーマンやOLにオススメです。
しかし、商品がいつ売れるかの予測がつかないのですぐに副業収入が欲しい人には向かないかもしれません。
自分の興味ある商品を売る楽しみもあるので、マイペースに副業をしたい人には副業物販がオススメでしょう。